小さな町の手作り工房に滞在

広い麦畑と緑豊かな丘陵が広がるオステルヨートランド州のオーデショーという小さな町のはずれにある、シンマンソン学舎に宿泊しながらスウェーデン羊毛を使ったワークショップを体験。地元の人々との交流やテキスタイルデザイナーのアトリエの訪問、アンゴラウサギの牧場へ散歩・・・。

ワークショップでは、北欧の伝統的な編み物、スウェーデン織り、刺繍、紡ぎ、フェルト、昔ながらのボタン作り、キノコ染めなど。 スウェーデン産の羊毛とオステルヨートランド社の糸をふんだんに用意し、機材/道具類も揃っています。

手を動かす事の楽しさを共有できる仲間達と寝食を共にして、織ったり、編んだり、紡いだりして過ごします。広々とした工房とこぎれいな部屋、ダイニングルームがあるシンマンソン学舎、そこにウッラカーリンさんとご主人のボリエさん、そしてその友人達の心からの歓迎が加わって、より居心地の良い空間になっています。

教えてくれるのは、全てウッラカーリンさんの友人達。地元の人たちと作品持ちより交流もあります。6月は1年で一番日が長く、朝早くから夜遅くまで外は明るく、本当に美しい季節です。朝の散歩はとても気持ちが良いですよ。その中で時間を気にしないで自分の好きな事に没頭できる素晴らしい環境です。美しいスウェーデンの静かな村の人々と一緒に過ごす時間を存分にお楽しみ下さい。

ワークショップの内容

北欧の伝統的な編み物(ノールビンディング、クロシェット)スウェーデン織り、織り機もいろんなタイプの物を揃えています。伝統的な刺繍、昔ながらの麻糸を使ってボタン作り、地元で取れたキノコを乾燥させての染め、ボビンレースなどを行います。もちろん紡ぎもできます。スウェーデン産の羊毛やオステルヨートランド社のカラフルなウールの糸、麻糸、錫のコイル、ウールの布(ヴァドマル)を用意しています。それに必要な道具類も揃えています。

できることはたくさんですが、やりたいことを中心にマイペースで進めていくことができるようになっていますので、ご心配なく。また、みなさんが前から作ってみたいと気になっている事があれば遠慮なく提案して下さい。出来る事は何でも教えてくれます。

天気の良い日は庭で編み物などのんびりできます。白夜の静かな村で、スウェーデンの人達と一緒に過ごす時間をおおいに手を動かし楽しみましょう。

織り:大型織機や小型の卓上織やベルト織り、織り機枠などいろんなタイプを揃え自由に使えます。前もって作りたいものや、知りたいパターンなどあれば準備をしてくれるので連絡ください。
刺繍:伝統的な錫のコイルを使った刺繍やキルト刺繍など。
ボタン作り:麻糸だけで作る昔ながらのボタン作りと応用。
染色:キノコを乾燥させて毛糸を染める。思いがけない色が染まります。
レース:基本のボビンレースの習得。最初は太めの糸でやります。
編み物:やってみたい編み物などあればご相談ください。

シンマンソン学舎と人物紹介

シンマンソン学舎は、1889年にシンマンソン氏(kinmanson)が、もっと若者に手工芸や園芸に興味を持ってもらいたいと建てたものです。シンマンソン学舎に付けられた、スロイドヴイッラン(Slojdvillan)と言う名前は、スウェーデン語で「手工芸をする人たちが集まる家」という意味です。ウッラカーリン夫妻が引き継いでからは、ご夫婦2人で少しずつ内装を行っているまさに手作りの家です。1階は天井が高く広々とした講習の部屋と食事室と台所、2つのシャワールームの設備。2階は宿泊施設、ベッドルームが5部屋あります。

毎日の食事は、ウッラカーリンの娘スティーナが家庭料理(とてもおいしいと評判です)を作ってくれます。彼女は管理栄養士です。ウッラカーリンとご主人のボリエさん、彼女の親しい友人達の心からの歓迎が、よりその空間を居心地よくしてくれます。

ウッラカーリン

テキスタイルデザイナーのウッラカーリン(Ulla-Karin)はパートナーのボリエさんとオステルヨートランド紡績会社を経営しています。日本でも販売している毛糸、羊の模様柄の毛布はあまりにも有名です。彼女とは第1回から一緒に旅行を計画している友人です。回を重ねるごとに関係も深まり、インドにも一緒に旅行し、お互いのグループがインドで合流しています。スウェーデンの手工芸の作家たちを紹介する活動を続けています。

スウェーデンでのワークショップや交流会は彼女の友人達や彼女の住む村の人たち の協力のおかげで充実し、毎年スウェーデン旅行はとても好評です。

レーナ

レーナ(Lena)は、ワークショップの中心的人物。とにかくアイデアが豊富で、手仕事全般、特に織りに関しては知らないことはないと言っても過言ではありません。本当に頼りになる人です。今は定年退職していますが職業訓練学校や高校でテキスタイルの教師を長年していました。レーナもまた皆さんに会えるのを楽しみにして待っています。織りやソーイングの本を出版しています。1日彼女の家を訪問しガーデンハウスで食事をします。

他にもキノコ染めをしてくれる救急隊員の看護師シャルロッタさんにもお手伝いしてもらいます。ただし緊急に呼び出しがかかることがあります。ご了承ください。村でアンゴララビットを飼っている方にも来ていただいて毛刈りを見せてもらいます。

ヘーダ村の手づくり市

毎年7月の第1土曜日にヘーダ(Heda)村で開催される、ハンドクラフト市に出かけます。シンマンソンの近くの村で近隣の手仕事に関わる人たちがお店を出します。そして夏至祭の後、日本のお盆で帰省するように都会から帰ってきた家族が集まり楽しみます。手作りの食べ物から編み物、織物、陶器、かご、木工、雑貨など野外の広場にお店がずらりと並び、ステージでは演奏もあります。半日たっぷり時間をとりみなさんに楽しんでもらいます。

他にも手仕事の合間にお散歩、セカンドハンドショップ(ロッピース)に出かけたり、チョコレート工場やスーパーマーケットへ行ったりと楽しいことがいっぱい待っています。移動は友人たちが車で連れて行ってくれます。 近くに世界遺産や自然公園などもあり午後の数時間出かけることもできます。

だいたいの日程(2025年)

※飛行機の時間など、詳しくはこちらの申し込み書をダウンロードしてお読み下さい。

1日目 成田発(機内泊)
2日目 ヘルシンキ経由〜ストックホルム。ストックホルムから、シンマンソン宿舎へバスで移動(約3時間)。(この日からシンマンソン学舎に7泊)
3日目 レーナのワークショップ1日目
織り、ニット、刺繍、パッチワークなど終日ワークショップ。ワークショップの合間にスーパーマーケット、チョコレート工場、村を見学。
4日目 ヨンショーピングの町へ。セコンドハンドショップ(ロッピース)へ行く。レーナの家でミニワークショップ、ガーデンハウスで夕食会。
5日目 レーナのワークショップ2日目。
6日目 レーナのワークショップ3日目。きのこ染め?夜、宿舎の隣の教会でミニコンサート。
7日目 ヘーダの手作りマーケットへ。
8日目 ワークショップ最終日。レーナ達と最後の夕食会。
9日目 シンマンソン宿舎〜ストックホルム(バス)。市内到着後自由行動。(ホテルウェリントン泊)
10日目 ストックホルムで終日自由行動。(ホテルウェリントン泊)
11日目 ホテルからアーランダ空港へ。ヘルシンキ経由〜帰国。(機内泊)
12日目 成田着